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中田 尚(Takashi NAKADA)

所属

奈良先端科学技術大学院大学 准教授
〒630−0192 奈良県生駒市高山町8916-5


研究テーマ概要

・次世代スマートセンサーネットワーク(IoT/WoT)
スマートセンサシステムとは社会のあらゆる場所にセンサを設置し、その膨大な情報の中から有用な情報を取り出すという試みです。これはIoT(Internet of Things)とも呼ばれ、その名の通り多くの「モノ」から得られる情報を中央に設置したサーバに集約することにより、個別のデータだけでは得られない知見を得ることを目標にしています。期待されているスマートセンサシステムですが、すでにその限界が指摘されています。具体的には「増え続ける膨大なデータをどのように処理するのか?」という課題です。センサノードの増加は数年以内に1兆個を超えると予測されています。また、より高度なシステムにおいてはそのデータの扱いにも変化が予想されます。このような状況に対応するためにWoT(Web of Things)が提唱されています。これはより高度かつ柔軟なセンサーネットワークシステムをWeb技術を利用して実現しようという方針です。このように、大規模なデータに対する処理がより複雑かつ動的に変化するようになると、単純な最適化では限界が訪れると考えます。
・ノーマリーオフコンピューティング
近年のコンピュータは飛躍的な高性能化、複雑化にともない、意味のある動作をしている時間は相対的に短くなっており、多くの時間または多くの構成要素は単に「待機」しているだけです。そして、その待機中の電力が消費電力の大部分を占めています。待機電力の削減には電源遮断が有効ですが、コンピュータの記憶回路は電源が遮断されると保持していた内容を失ってしまうという特性がありますので、単純な電源遮断では復帰時に大きな性能低下が発生しています。その一方、不揮発性メモリの開発が進み実用化が近づいてきています。そこで、この不揮発性メモリの特性を生かして、これまで不可能であった記憶を保持したままの電源遮断を実現することにより、真に必要となる時間およびモジュールのみの電源を供給する「ノーマリーオフコンピューティング」 が実現可能です。


奈良先端科学技術大学院大学 コンピューティング・アーキテクチャ講座
nakada(at)is(dot)naist(dot)jp